2009年10月4日日曜日

巨大ロボ「鉄人28号」神戸の地に立つ

巨大ロボ「鉄人28号」モニュメント完成式典
巨大ロボ「鉄人28号」モニュメント完成式典 撮影:山本宏樹
 4日午前、阪神大震災で被害を受けた神戸市長田区の若松公園で、7月から建設をしていた実物大全長18メートルの「鉄人28号」モニュメントの完成式典が関係者向けに執り行われた。
 式典に参加した矢田立郎神戸市長は「鉄人28号」の足元で、「新長田の大きな発展のシンボルが完成した」と胸を張った。
 重さ50トンの「鉄人28号」は両足を踏ん張り、右手拳を大きく前方に突き出す力強いポーズをとっている。地下にはそれを支えるための150トンの土台が埋められている。「鉄人28号」は同市出身で、2004年に自宅の火災で亡くなった、漫画家・横山光輝(享年69)の代表作で、地元の商店主らで作る特定非営利活動法人(NPO法人)「KOBE鉄人PROJECT」が「震災復興のシンボルにしよう」と企画し、神戸市の補助金や寄付などを受け1億3500万円をかけて製作した。
 9月29日の完成後、初めての日曜日を迎えたが、大勢の「鉄人28号」ファンたちが、携帯電話やカメラのシャッターを押す様子が伺えた。
 神戸市在住の男性(32、公務員)は「(モニュメントができたことにより)思ったよりも人が新長田に来ている。これをきっかけに、神戸全体が活発になってくれれば」、同じく神戸市在住で、小学生の頃によく同作品のアニメを見ていたという男性(59、公務員)は「迫力がありますね。本物のようで今にも動き出しそう。よくできている」と話した。
 旅行会社からは早速、「鉄人28号」見学をコースに入れたいと同プロジェクトに申し入れがあるという。
 「鉄人28号」のモニュメントは永続展示。11月末までは、足元周りの整備が行われる。

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