2006年9月25日月曜日

掲載誌:月刊KEIZAI春秋10月号

撮影した写真が掲載されました。

月刊KEIZAI春秋10月号(第22巻 第10号・通巻252号)
月刊KEIZAI春秋10月号(第22巻 第10号・通巻252号)カンボジアひろしまハウスについて寄稿

2006年3月1日水曜日

カンボジアのスラム

ゲームセンター 20:11

カンボジアのゲームセンター
カンボジアのゲームセンター
 スラムで感じたことを正直に書くと「悪臭がするというわけでもなく、娯楽もちゃんと用意されている」ということ。 カンボジアのスラムはバングラデシュの町よりも、清潔に対する意識が高いのではないかと感じた。確かに、ビニール袋が散乱しているのには、改善しなければならないとは思うけれども、「におい」という観点から、考えてみると、バングラデシュはとても酷かった。
 今回カンボジアに行ってよかったことは、私にとって二つ目の途上国に触れ、比較することで、その国ではどのような社会問題が最重要課題なのか、と考えることが出来たことだと思う。私がカンボジアに行った理由は同じ「途上国」にカテゴライズされる国でも、その内情は大きく違っているはず、だからそれを確かめたかった為。この経験を基に今後は「何故そうなったのか」ということを考えていけたらと思う。
 写真は、プレイステーション2でゲームをする若者。コインを入れる機械がテレビの右横にあるので、おそらくはゲームセンターなのだろう。最貧層が集まった町がスラム、と認識していた私は一瞬目を疑った。

スラムでの出会い 20:12

カンボジアのスラムで出会った少年
カンボジアのスラムで出会った少年
 カンボジアの首都、プノンペンのスラム。ここを訪れたのは、現地NGOの事業である学校運営を見学させてもらうため。学校のすぐそばで、一人の子どもと出会った。引き込まれるような強い眼差しで、こちらをじッっと見つめている。そんなに外国人が珍しいのだろうか?確かにプノンペンでは、あまり旅行者を見なかった。とはいえ、全くいなかったわけではない。
 カンボジアという国、特にアンコール遺跡群のあるシェムリアップに至っては、外国人で溢れかえっている。多くは日本、韓国、中国、そして欧米の旅行者。
 アンコール遺跡群には、惹かれるものが少なかった。確かに有名な世界遺産ではあるけれども、それより町で人とふれあう方が格段に楽しかったし、刺激的だった。ただ、今思えばアンコール遺跡群にも人はいて、子どもも沢山いる。地方と違うのは、撮影すると「ワンダラー」と言われること。それを聞く度に、寂しくて、つまらなく感じた。けれど、そんな子どもたちの屈託のない笑顔を撮りたいと思った。「人」を撮るほど難しいことはないし「人」を撮るほど楽しいことはない。
カンボジアのスラム
カンボジアのスラム